デトックス(DETOX)とは、本来、「解毒」「体内浄化」に由来する言葉で、体内の毒素の排出を目的とした予防療法です。
デトックスブームで、「もしかすると、自分の体にも毒素が溜まっているのでは?」と、デトックスに対する関心度も高まってきました。しかし、その反面、デトックスサプリメントやデトックスグッズなどの販促情報が氾濫し、デトックスの正しい理解ややり方がなされていないのが現状です。
水銀・砒素・鉛・カドミウム・アルミニウム・ベリリウム・ニッケル・スズなど。
生体の成長、生殖や行動に関するホルモンの作用を阻害する性質を持っている化学物質。現在、内分泌撹乱化学物質として70種類に及ぶ物質が疑われていますが、これらの中には、ポリ塩化ビフェニール(PCB)やDDT、ダイオキシン類のほか、界面活性剤の成分であるノニルフェノール、ポリカーボネート樹脂やエポキシ樹脂の原料であるビスフェノールA、塩化ビニル樹脂の可塑剤に用いられているフタル酸エステルといった現在も広く使われているものも含まれています。
放射線には、α線・β線・γ線・x線など、いくつかの種類があります。
今回の福島第一原発事故で放出された放射性物質は約30種類。この中でも健康への影響が特に心配されるのは、「セシウム」「ストロンチウム」で、セシウム137とストロンチウム90は、半減期が約30年と長期です。原発による放射性物質汚染が農作物や海産物に与える影響が懸念されます。
食品衛生法に基づき、人の健康を損なうことがないよう、食品に残留する農薬等の限度量として「残留農薬基準」が定められています。残留農薬基準を超える農薬等が残留している食品は、販売禁止等の措置がとられますが、無登録農薬など基準が設定されていない農薬等が一定量を超えて残留する食品も国内各地で流通されています。
食品添加物とは、食品を調理加工・製造する場合に添加する物質で、保存性を高めたり、栄養を強化するなどの目的で使われるものです。着色料、保存料、殺菌剤、酸化防止剤、甘味料などがあり、日本国内で使用が許可されている食品添加物は、合計約1507品目にもなっています。国の方でも、指定添加物について、発がん性や催奇形性試験などのデータから毎日食べても影響が見られない量「ADI」という数値を設定しています。
体内の不要物を体内毒素としています。代謝産物として体内に蓄積された老廃物、脂肪と老廃物の塊セルライト、疲労物質、腸内での悪玉菌、余分な活性酸素なども含みます。
大気汚染、水質汚染、放射能汚染、残留農薬、環境ホルモン、年間4Kgも口にすると言われる食品添加物など、私たちの生活はどこを向いても毒素だらけです。
生物に蓄積しやすい物質が上位捕食者に集中していく「生物濃縮」が生じる食物連鎖による人体への影響は、ダイオキシン類、重金属、農薬だけでなく、さらに福島原発事故で海に放出された放射性物質による生物濃縮も懸念されます。
その他に私たちの食生活に対する不安は、食品メーカーによる食中毒、偽装表示、違法添加物の使用、中国食品事件など、生産流通のあらゆる段階に潜んでいます。